月　子：ん〜と、どれにしたら良いんだろ？
いつもはちゃんと揃ってるのに、何で私がワインを選ぶことになったんだろ。。。

シム博士：月子ちゃん、いらっしゃい。今日はどんなワインを探しておるのじゃ？

月　子：お母さんがね、今日の夕食に飲むワインを買ってきてって言うから選びに来たんだけど。
どのワインを買って帰ったらいいか分からなくて悩んでいるの。

シム博士：お母さんからのテストと言う分けか。

月　子：え、やっぱりテストなの....お母さんもワインのこと知らないくせに。。。
いいや、適当に買って帰ろ。

シム博士：お、月子ちゃんには言っておらんのか...

月　子：何を？

シム博士：その昔、月子ちゃんの生まれる前のことじゃが、お母さんはレストランに勤めておってのソムリエールの資格を持っておるんじゃ。ワシとはその時分に知り合ったのじゃ。

八兵衛：え、そうなんや、でも20年前にソムリエールって日本におったかな〜

シム博士：うおっほん、細かいことは気にするな、現在と過去が入り交じっておるんじゃ。。。

八兵衛：あ、そういうことか、納得。
そしたら月ちゃんええかげんなワインのチョイスしたら実力バレバレやで！

月　子：どうしたらいいのよ！
博士、ワインと料理の基本的な組み合わせ方を教えて！

シム博士：やっと本題に入ってきたか。
基本的にはワインと料理の組み合わせはそれぞれの好みで良いのじゃ、が数百年の経験から割り出された一般的な組み合わせがあるのでそれを紹介しよう。

まず簡単に言ってしまうと、
淡泊な味のお料理にはさっぱりした味わいのワイン。
濃厚なお料理の場合はそれに負けないこくのあるワインが良く合うとされておる。
そんなことから「魚のお料理には白ワイン、お肉のお料理には赤ワイン」と言われるようになったのじゃ。
生ガキやお刺身には極辛口の白ワイン、この組み合わせで「生ガキとシャブリ」は世界的に有名じゃ。
クリームソースなどを使った料理には、同じ白でも個性があってコクのある白ワインがよい。

また、お肉料理には赤ワインと言われるが、白ワインの場合と同じように、軽い味わいのお料理には軽い赤ワイン、濃厚な味わいのお料理にはそれに負けない赤ワインが必要じゃ。

ただ、すべての料理とワインをぶつければいいと言うわけではない。
濃厚なお料理でも、その料理を引き立たせる軽いワインが良く合う場合もある。
基本的な考えは、ワインはお料理をより一層美味しく頂く道具でなくてはならんのじゃ。
もっと言えば、強すぎるワインは決して料理には合わん！と言う事じゃ。
そういうワインは食事が終わって、一息つく場面でワインだけ、もしくはチーズと一緒に楽しむ方がよい。
少々エキサイトしてしもうたが、そういう事じゃ。

月　子：なんか、分かったような分からないような.....

八兵衛：そらそうと、今日の夕食のメニュー聞いて来たんか？

月　子：ちゃんと紙に書いてくれてるんだけど。

シム博士：さすがに調味料まで書いてある。では、早速ワインをチョイスしようかの！
くれぐれも手伝ったことは内緒での。