ワインになるブドウは、普段食べているブドウと違うのですか? | |
月 子:スーパーとかで売ってるブドウとワインにするブドウは違う物なの?
八兵衛:そやな〜、基本的には違う物やなぁ。 月 子:基本的に違う物ってどういうこと? 八兵衛:食用の物とワイン用の物とでは求められる物が違うって言うことや。 月 子:そうよね、いくら美味しくても、見た目が悪いとあまり買おうとは思わないものね! 八兵衛:一方ワイン用にするブドウは見た目は関係なく、甘さと酸味の強さが求められるんや、食用で求められるブドウ粒の大きさも、逆に小さい方が皮の部分が多いから、うまみ成分や色素が良く抽出されて良いとされているんや。 ブドウは品種で食用に適したアメリカ種とワイン用に適したヨーロッパ種に分けることが出来るんや、詳しいことはようわからへんから、博士に聞いてみよ! シム博士:八兵衛よく勉強しておるな! まずヨーロッパ種は学名ヴィティス・ヴィニフェラと言い、主なブドウには赤ワイン用に造られるカベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、ピノ・ノワール、サンジョヴェーゼなど、白ワイン用のシャルドネ、リースリング、ソーヴィニョン・ブラン、セミヨンなどが含まれておる。原産はカスピ海ほとりのコーカサス地方じゃが、後に西に進んで地中海沿岸からヨーロッパに伝わり、またシルクロードを通って東方にも伝わった、日本の品種である甲州もこのヨーロッパ種の遺伝子を引き継いでおるのじゃ。 一方のアメリカ品種じゃが、学名はヴィティス・ラブルスカといいアメリカ東部が原産じゃ。デラウエア、コンコード、キャンベル、ナイアガラなどのブドウがこの種類じゃ。 これれのブドウの中でもワインの醸造には一般的にヨーロッパ種を使うことが多いのじゃ。 月 子:ふ〜ん、ブドウの根本が違うのね! 八兵衛:でも岡山とかでは食用の代表とされているマスカットですごく美味しいワインを造ってるんやで!そやから食用の品種でワインが造られへんわけやないんや。 月 子:そんなこと言ったらよけい分からなくなるじゃない! |
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